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水虫・いんきんたむし・癜風などの真菌感染症

水虫は、白癬菌という真菌の一種が皮膚や爪で増えてしまった状態です。
爪が白く濁ってボロボロしてきたり、分厚くなったりします。
皮膚は水疱ができたり皮むけを起こしたりします。
むけてきた皮膚を顕微鏡でみることで診断できます。
手足以外にも、体部白癬、いんきんたむし(陰部の真菌感染症)、ケルスス禿瘡(頭皮の真菌感染症)、癜風など、体のあらゆる部位に真菌感染症が起こりえます。
猫などのペット歴や、レスリングなどの運動習慣等が原因となることがあります。

治療

抗真菌薬の外用を行います。
体部白癬は1~2ヶ月で治ってきますが、足水虫は蒸れやすい部分のため、半年以上は外用をおすすめしています。
また、爪や頭皮の病変の場合は内服治療の方が有効です。
爪は、治療が有効であっても一度変形した部分はもとに戻らないため、新しい爪がきれいに生えてくればOKです。
内服治療自体は3ヶ月~半年程度(ネイリン:3ヶ月、ラミシール:半年、イトリゾールは1週間内服3週間休薬を3クール)で一旦終了です。
内服を終了しても爪に薬剤が残り効果が持続するためです。
ただし、足の爪は1ヶ月に1mm程度しか伸びないため、爪がきれいになるには年単位で時間がかかります。

また、みた目だけでは湿疹と水虫の診断は難しいことが多く、受診前の自己判断での市販薬による水虫治療を行わないことが大切です。
湿疹に水虫薬を使用してかぶれてしまうケースが多く、一度水虫薬を使うと顕微鏡での検査で診断しにくくなるためです。

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