美容施術について/各種取り扱い機器
【施術メニュー】
ピコレーザーによるシミ治療
ピコレーザーは、従来のシミ治療のレーザーに比較して極めて短いパルス幅のレーザー光でシミの治療を行うことができます。従来品のナノ秒より更に短い、ピコ秒というパルス幅です。これにより、周りの組織へのダメ―ジを最小限に、照射部位だけにシャープにアプローチしながら、衝撃波で色素を粉砕することで高い効果を得られるようになりました。術後の炎症性色素沈着を起こしにくいのが特徴です。当院では、アイコニックピコスリーという、3つの波長(1064nm/755nm/532nm)を用いて効果的な治療を行うことができる新しい機器を採用しています。
施術の流れ
診察後、取りたいシミに、レーザーを当てていきます。輪ゴムではじかれたような痛みで、大きさに応じてレーザーを照射していきます。施術時間は治療の範囲によりますが、数個であればおおむね10~15分かからない程度です。治療部位はお化粧を落としていただきます。術後は軟膏塗布して終了です。シミは、徐々に褐色の薄いかさぶたとなり、2週間程度で剥がれ落ちます。かさぶたを無理にはがさないようにしてください。洗顔やメイクは、レーザー部を避けて行ってください。レーザー照射2週間後に受診していただき、経過観察を行います。ピコレーザーは色素沈着が起こりにくい機械ではありますが、体質などにより、術後1カ月くらいの時期にシミをとったところの色が濃くなることがあります。そのため、かさぶたが取れた後は、2カ月ほどハイドロキノン・レチノイン酸外用をおすすめしています。1回の治療で取れるシミであるケースがほどんどですが、シミの種類によっては複数回治療が必要になることがあります。また、シミが取れた後も、5~10年程度で再発してくることがあります。
ピコトーニング
肝斑や淡い色むらにマイルドにアプローチし、顔や首全体に行うトーンアップのためのフェイシャル治療です。お化粧を落としていただいた後、15分程度の施術となります。回数はかかりますが、シミも徐々に薄くなります。ピコレーザーの1064nmの波長を用いて行います。ダウンタイムがほとんどなく、直後からメイクできます。2~4週間おきに施術を繰り返し、おおむね10回程度からぐっと効果を実感できます。肝斑やシミが薄くなるだけでなく、肌全体のくすみの改善、肌のハリ感や小じわ・毛穴の改善、脂性肌等の改善などの効果があります。肝斑が薄くなった後も、日々のメンテナンスとして定期的に行うのがおすすめです。
ピコフラクショナル
ピコレーザーの755nmを用いて、表皮を傷つけることなく、肌のやや深いところに微細な空胞を作ります。この空胞を修復するために真皮が刺激され、肌のハリ感がアップし、毛穴が縮小していきます。同時にメラノサイトを粉砕するためシミにも効果があります。しわ改善、毛穴改善、ハリ改善、シミ改善に同時に効いてきます。ダーマペンやCO2フラクショナルと比べ、肌表面を傷つけないので、ダウンタイムが少なく、翌日からメイクしていただけます(多少の赤みやひりつきは出ます)。ピコトーニングとセットで施術される方が多い治療で、月1回が目安です。お化粧を落としていただいた後、15分程度の治療です。深いクレーター等への効果はありますがマイルドですので、クレーターの治療を集中的に行う場合は、TCAクロスやサブシジョン、もしくは他院でのCO2レーザーやダーマペンを選択されるとよいでしょう。
フォトフェイシャル光治療(次世代フォトシルクプラスLUXEAルクセア)
様々な波長の光を照射して、シミ・赤みなどの色むらを改善していきます。また、コラーゲン生成を促すことで、ハリをアップさせてたるみを改善してくれます。月1回を目安に施術を行います。5~10回以上継続していくことでぐっと効果を実感できますが、シミや赤みの改善後も日々の若返りのメンテナンスとして定期的に行うのがおすすめです。シミがごく薄い皮むけを起こすことがありますが、ダウンタイムはほとんどなく、当日からメイクが可能です。
当院では、次世代フォトシルクプラスのLUXEAルクセアという最新機器を導入しています。IPLと呼ばれる他社のフォトフェイシャルと比較して、UPLという特殊な光を用いることで、より均一で高い効果を発揮します。また、シミに反応が良い500nmから出力され、水分吸収してしまう950nm以上の波長に関してはフィルターカットすることで、他機械と比較して熱傷のリスクは大幅に減少しながらもより高い効果を発揮してくれるのがLUXEAの特徴です。
ほくろ取り・イボ取り(高周波メスサージトロン)
ラジオ波によってほくろやイボを除去する手術機器です。一般的な電気メスの10倍にあたる4.0MHzの高周波を採用しており、RFナイフなどとも呼ばれます。CO2レーザーでのほくろ施術等と比較して、周囲の組織の熱変性がとても少なく低侵襲に行えることが特徴です。CO2レーザーが周囲の熱変性が500ミクロンなのに比較して、サージトロンはわずか15ミクロン程度となっています。
施術の流れ
局所麻酔後、ほくろまたはイボをサージトロンで削っていきます。イボは、盛り上がっている表面のみ削るため、かすり傷のような状態になって施術終了です。ほくろに関しては、母斑細胞が真皮まで増殖しているため、円錐状にややえぐり取る必要があり、少しへこんだ状態で施術終了です。いずれも上皮化してくるまで、テープ交換のたびに、洗浄を行ってください。2週間前後で上皮化してきますので、そのころ再診させていただきます。2週間前後で上皮化したら治療自体は終了ですが、治療後の赤みやへこみに関しては1年程度かけて徐々に自然に改善していきますので、日焼けに気を付け、コンシーラーなどで隠してください。顔は傷がきれいに治りやすい部分ではありますが、ほくろ治療に関してはややえぐり取るため、すこしへこんで治ったり、傷を治す力が強いとすこし盛り上がって治ったりするケースもあります。また、ある程度傷が治りやすい深さまでの治療としますので、母斑細胞が残っていた場合は、徐々に再発してくるケースがあり、数回治療が必要となることがあります。
イオン導入・エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、電気の力を利用して美容成分を肌の深部まで届ける施術です。通常、皮膚の細胞は隙間なく並んでいるため、美容液を塗っても皮膚表面にしか届きません。
そこで、エレクトロポレーションで施術すると、一時的に電気により皮膚細胞間に小さな隙間を作ることができるため、肌の奥深くまで美容液を届けることができます。小さな分子量の成分はイオン導入で十分ですが、大きな分子量の成長因子などはエレクトロポレーションを用いる必要があります。ダーマペンなどで傷をつけて美容液を注入する施術に比較すると、肌を傷つけないためダウンタイムがない、というところが特徴です。日頃の保湿、美肌ケアとして、2週間に1回程度の頻度で行うのがおすすめです。施術時間は20分程度です。また、他の施術と合わせて炎症鎮静目的としてや、効果のブーストを狙うのもよいと思います。
当院では、ビタミンc 導入、トラネキサム酸導入、肌にハリと潤いを出してこじわを改善するペップビューエレクトロポレーションをご準備しております。
デルマスマート(痛くない水光注射)
デルマスマートは、エレクトロポレーションと、特許取得の特殊なマイクロチップを組み合わせた治療です。従来の水光注射と違い、針ではなく特殊なマイクロチップを使用するため、高い効果を得ながら、痛みやダウンタイムはほとんどありません。
当院では、カレシムで肌に潤いとハリを出すメニュー、ボトックスでこじわや多汗にききながらマイルドにリフトアップするメニュー、ミノキシジルとカレシムによる頭皮に対する薄毛治療のメニューをご準備しております。
マヌカハニーピーリング
皮膚表面の古い角質を取り除き、肌の再生を促進させるピーリングです。ニキビや毛穴の黒ずみ、はだざらつきの改善に効果的です。乳酸・グリコール酸・サリチル酸の3剤を用いて日本人の肌に合うように開発されたピーリングで、マヌカハニーを追加することにより、殺菌効果・抗炎症効果・保湿効果で肌環境を整えます。2~4週間に程度施行されるとよいでしょう。ベピオ、デュアック、エピデュオ、ディフェリンなどの外用でニキビ治療を行っている方や、レチノール入りの化粧品を使用されている方は、お肌状態によって、施術前の休薬をお願いさせていただきます。
マッサージピール
皮むけをほとんどさせずに、肌をなめらかにしてハリを出すピーリングです。小じわやたるみ、くすみ等に効果的です。マッサージピールは、高濃度トリクロロ酸と、低濃度過酸化水素、コウジ酸を配合したピーリング剤です。トリクロロ酢酸は、真皮深層に協力にアプローチすることで、線維芽細胞増殖因子を活性化させ、コラーゲンを増生させます。過酸化水素を配合することで、皮膚への負担を最小限に抑え、ダウンタイムはほとんどありません。コウジ酸によりメラニン生成が抑制され、しみ・肝斑・くすみにも効果を発揮します。
ボトックス注射
ボツリヌス毒素から抽出された蛋白質を打つことで、筋肉の収縮をやわらげる治療です。具体的には、表情しわの治療や、エラや肩やふくらはぎの痩せ治療・コリ改善のために行います。額や眉間、目じりのしわは、繰り返し表情を作ることが原因で刻まれていきます。表情をマイルドにすることで、しわを予防し、今できているしわも薄くなります。また、筋肉が動きにくくなることで、廃用性に筋肉が痩せるため、エラや肩やふくらはぎに打つとすっきりとしたシルエットになりコリが改善されます。
また、肌の浅いところに打つと、汗や脂の分泌を抑え、つるんとした肌質になり、リフトアップ効果も得られます。この打ち方はわき汗治療や、顔の肌質改善たるみ治療に用います。
なぜこのような効果があるかというと、通常私たちの体は、神経から筋肉や汗腺へ信号が伝わることで筋収縮が起きたり汗がでたりしますが、ボトックス注射はこれをブロックする働きがあるからです。ボトックスは、打った翌日から徐々に効き始め、1~2週間程度で効果はピークになります。その後、体内で吸収されるため、効果は3~4カ月で消失します。3~4カ月に一度のメンテナンスをおすすめしています。当院ではボツラックスという製剤を採用しております。アラガン社製のものがもっとも有名ですが、院長自身も何回も打ち比べてみて、ボツラックスの効果に差はありませんでしたし、二重盲検第Ⅲ相試験において、安全性や効果に差が無かったことが証明されています。継続しやすいように、より安価に安全に提供できる製剤を選びました。また、痛みの軽減のため、34Gの極細の針を採用しております。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は、もともと人体に存在する成分で、皮膚や関節に存在しています。ヒアルロン酸の硬さを使い分けながら注入し、ボリュームを補ってたるみやしわを改善したり、輪郭を改善したり、肌にハリを出したりします。針の注射痕や内出血のリスクが多少ありますが、ダウンタイムほとんどなく注入直後から効果を実感できます。ヒアルロン酸による血管内塞栓のリスクが高い部分には、鈍針カニューレを用いて施術を行います。当院では、鼻すじ・唇・涙袋の形成については、塞栓のリスクや仕上がりの自然さなどを鑑みて現時点では施術対応しておりません。主に、30代以降の中高年層へのたるみ・しわ治療目的、若年の方からは肌質改善・顎や額の低形成や鼻翼基部めり込み・ほうれい線等に対応しております。
当院では、使用感のよさと高い安全性から、アラガン社製のジュビダームビスタシリーズを採用しています。
製剤は1~2年かけて徐々に吸収されますので、1年に1度程度メンテナンスされるのをおすすめします。
スネコス注射
スネコス注射は、非架橋のヒアルロン酸と、6種類のアミノ酸を配合した製剤を肌に注射する治療です。皮膚のコラーゲンやエラスチンの合成を促すことで、肌のハリや弾力を促します。そのため、即効性があるというよりは、徐々に効いてくる治療で、2週おきに3回を1クールとして治療していただきます。ヒアルロン酸注射との違いは以下です。ヒアルロン酸注射は、架橋されたヒアルロン酸を使用してボリュームを出したり形をつくったりするのに対し、スネコス注射は、形は変えず、自分の肌自体にハリを出すように促していく治療です。特に目回りなどの、皮膚が薄くて形は変えたくないけれどハリを出したい部分の、肌の弾力の低下で出来たしわに対して、スネコスによる治療が良い適応となります。