ウイルス性発疹(水ぼうそう・手足口病・リンゴ病・風疹)
水ぼうそう
水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、発熱と、水膨れ状の発疹が全身に広がります。
抗ウイルス薬の内服で、1週間弱で治癒してきます。
空気感染するため、全ての発疹が痂皮化するまで学校は出席停止です。
手足口病
コクサッキーウイルスやエンテロウイルスへの感染で、手のひら・足の裏・口の中に水疱性の発疹と発熱があります。
対症療法により1週間程度で改善してきます。
体調が良ければ、出席停止などのルールはありませんが、飛沫感染するため十分に気を付けてください。
また、治癒した後も1カ月程度は便からウイルスが排出されるため、手洗いを徹底してください。
リンゴ病
パルボウイルスB19による接触飛沫感染です。
両頬がリンゴのように赤くなり、続いて大腿などに網目状の紅斑が現れます。
皮疹が出て診断がつく頃にはウイルスの排出はほとんどなくなっているため、本人が元気であれば学校などを休む必要はありません。
皮疹出現の10日ほど前に微熱等の前駆症状があることが多く、この時にウイルスの排出量が最も多いのです。
胎児感染するため、妊娠中の方は感染しないように注意し、周囲にリンゴ病の方がいた場合は念のため通院中の産婦人科にも報告しておきましょう。
風疹
発熱やリンパ節腫脹と共に、全身に細かい発疹が出ます。
発疹が消失するまで学校は出席停止です。
胎児に障害が出ることがあるため、妊娠中の方は感染しないように注意しましょう。
妊娠中は予防接種が受けられませんが、妊活前に事前に抗体価を確認してワクチンを受けておき、妊娠後でもパートナーや家族の方に抗体が十分あるか確認して、不十分な時は予防接種をうけてもらって感染経路をなるべく減らしておくのが安心です。
はしか(麻疹)
発熱、倦怠感、上気道炎、目の充血等が2~4日続き、一度解熱した後に、再度高熱と共に全身に発疹が現れます。
発疹出現後は10日程度で全身症状は改善していきます。
最初の発熱の前後に、口腔内に白い斑点や溢血斑がみられることがあります。
感染力が極めて高く、空気感染や飛沫接触感染するため、解熱後3日まで学校は出席停止です。